連翹　飛雅

悲観的でミステリアスな少年。
落ち着いた口調で息を吐くように嘘をつくので謎が多い。
人の不幸が大好き。

飛雅の家族は、彼に冷たかった。
先に生まれた姉の出来が良く、そのあとに生まれた飛雅にも同じように優秀さを求めたが、
彼は姉のように上手に何かをこなすことができなかったため、両親は理想通りにならない彼を恨めしく思い虐待をしていた。

当時幼かった彼はなんとか家族の期待に応えようと努力したが、何をしても認めてもらえないことをおかしく思うようになり、
ついには我慢の限界に達し、自身の家族を動かなくした。

彼の残虐的な性格はそのようなルーツにより形成されたものであり、生まれた環境が違えば彼の性格は別人のように違ったかもしれない。

学校で同じクラスの若菜は誰にでも人懐っこい良きクラスメイトで、それは飛雅も例外ではない。
しかし彼は人にやさしくされた経験が少ない。
そのため若菜にとってはなんてことないコミュニケーションも彼のすさんだ心にはとてもよく響く。
だからこそ彼は若菜に対してはとても好意的。

しかしそれが彼にとっていい方向に働くかと思いきや、彼は「この優しさを自分だけのものにしたい」と考えるようになり、
独善的な思考の治療薬にはならず、より彼を狂わせることになってしまった。

今は二人とも表向きお友達で成り立っているが、どこか不安定な関係・・・・
若菜が危険な目にあいませんように・・・